公文式って本当のところどうなの??
って悩んでいる方は沢山いるとおもいます。ご参考にして頂けますと幸いです。
長男さんが通い始めた年中(4才7ヶ月)から、退会する小学3年生(8才9ヶ月)までの約4年間の感想です。
良かった点・悪かった点・弊害等を赤裸々に述べたいと思います。
公文式に通うきっかけ
4才になったくらいで、ひらがなカタカナの読み書きが出来ていて、もっと伸ばしてあげたいと思ったのがきっかけです。
また、送り迎えができる場所に公文式の教室があったので、体験からそのまま入会しました。
最初に始めるお勧めの教科は?
入会時にどの教科から始めるか、公文の先生と相談したところ、
絶対に国語から始めた方が良いというので、国語から始める事にしました。
まずは読解力を身につけないと、算数や英語の内容が理解できない、という理由からです。
因みに就学前ですと、ズンズンから始まり、国語へとステップアップしていきます。
公文式のメリット
【国語】
文章を読むのが速くなった
とにかく毎日自宅で音読の練習を繰り返します。
何秒以内に何ページといった具合に、分かりやすい文章から始めていきます。
そして、教室の日の度に、先生の前で音読の成果を発表します。
途中間違えたり、つっかえても一回勝負なので、かなりの緊張感があります。
何秒以内に読めなかったら合格スタンプがもらえず、再度、家で音読の練習をします。
これを繰り返していくと、いつの間にか読む速度がグングン上がります。
但し、親は一日も休まず付き合うので、かなりの覚悟が必要です(もちろん子供もです)。
私は父親ですが、割と定時で帰宅する事ができたので、付き合う事ができました。
進度もどんどん進んで行き、就学前には、1年生の漢字は全てクリアして、2年生の漢字を練習していました。
小学校に上がった時に緊急事態宣言が出て、一時、家庭学習に切り替わり、宿題が出ましたが、ほぼ1日で終わらせてしまいました。
今、小学校3年生ですが、黙読を含む、読むスピードは凄く早いです。
力がついている実感はあります。
<あゆみについて>
・小学1年生、前期後期共にA
・小学2年生、前期B、後期A
語彙力が豊富になった
毎日音読をする中で、様々な物語に触れることが出来るので、自然と語彙力が身についていきます。
また、同じ文章を何秒以内に音読する行為を連続して3回行います(かなりハードです)。
3回目とかは暗記してチャレンジしていました。
良くできた教材だなとつい感心してしまいます。
【算数】
圧倒的な計算力が身についた
公文の算数の凄いところは、数字をなぞるところから始まって、気が付くと足し算が出来るようになっていて、更に気が付くと引き算が出来るようになっている仕組みになっています。
就学前には足し算と引き算はマスターしていました。
掛け算も毎日プリントをこなしていきます。
また、プリントと同時に、掛け算で、2の段から順に9の段まで、上から9秒以内に何も見ないで音読する。
それが終われば、2の段から順に9の段を、今度は下から順に9秒以内に、何も見ないでクリアする。という事もしていました。
公文式に通っている事を学校に知らせていなかったので、小2年の個人面談の時、先生から
「〇〇くん、掛け算が完璧なんですが、何かされてます?」
と聞かれたくらいです。
計算力では負けない自信がついた
約分なんかは、パッと見てどの数字で割り切れるか分かってしまうので、本人もかなりの自信があるようです。
<あゆみについて>
・小学1年生、前期後期共にA
・小学2年生、前期後期共にB
【英語】
eペンシルは優秀です
これも優秀な教材だとつくづく感心してしまいます。
リスニング(英文を聞き取る)して、シャドーイング(まねして英文を読むときに、裏で薄っすらと言っている)を繰り返し、英文を書いていくという、凄く効率の良い学習方法だと思います。
プリントにもイラストがあり、どういう状況の時に使うのかを、目で見て確かめることもよい所だと思います。
たまに、誰もが知っている童話を、ストーリー形式でリスニングしていくので、入ってきやすいです。
長男さんは、3学年以上先(GⅡ。中1の後半あたりでしょうか)を先取りして学習していました。
公文式のデメリット
算数 図形や文章問題が出ない
他の教材で賄わなければならない。
英語 発音が身につかない
ザ・日本人がしゃべっている発音になってしまう(でも、これはしょうがないですが)。
弊害になった点
1.毎日時間を計りながらプリントをこなしていくので、字が汚くなった。
2.算数はとにかく計算問題してこなかったので、文章問題で答えが分からないと、すぐにあきらめる癖がついた。=考える力が養われない。
3.算数に関して、1学年2学年先を学習してしまっていたため、学校での算数の足し算テストなのに掛け算をしてしまった。
4.3年生になり、学校の宿題も増え、毎日時間に追われる生活になってしまったので、気持ちに余裕が無くなった。
辞めた理由
算数の鬼門はD教材
公文式の先生曰く、結構このDで脱落する生徒さんが多いとの事です。
確かに教材を見ると、約分に入ってどの数字で割り切れるか、というのが計算センスが問われるなぁという感想でした。
算数は、Eの途中で(約分が終わったあたりでしょうか)ある程度計算力も付いたと思っています(先生はFまで終わらせた方がいいと言っていますが)。長男さんとは、そろそろいいだろう、と話し合いました。
それと、文章問題ですぐに諦めず、考える癖をつけさせたい事と、心にも余裕を持たせる意味で、話し合いを重ね、一旦全て辞める事にしました。
※公文式の先生からは、何度も「もったいないです!」と、口頭や長文メールで引き止められましたが、何とか振り切って辞めたような感じです。
今は、z会でのんびりやってます。
良質な問題が揃っていると思います。
長男さんも楽しんで取り組んでいるので何よりです。
私が感じた公文式の辞め時
やはり、弊害になった点で述べた通り、兆候が見えてきたら"辞める事も考えてみる"だと思います。
もちろん長く続けて積み上げてきた物を辞めるのはとても勇気が入りますが、ちょっと引っ張り過ぎてしまい、長男さんには申し訳ないと思っています。
4年間続けた親の感想
うちの子は、
公文式から逃げようとする事が多かったと思います。
また、「やりなさい」と言うと、だんだんやる気を失っていきました。
如何に怒らずにやるか、楽しくやれるか、褒めてあげる事ができるか。
それと、公文式を始めるには、
“親の覚悟”
が必要だったなぁと反省しています。
4年間で溜まったプリント(写真あり)
途中、基本的に国語・算数・英語ですが、調子に合わせて枚数を減らしたり、したのですが、凡そこのくらいのボリュームになります。
長男さんに公文式を終えて一言お願いしましたところ、
楽しかった
と、言って頂けました。
計算力がつき、文章を早く読む事ができたので、結果的にやって良かったと思います。
公文式は、辞め時の見極めが大切だと思いました。
以上、ここまで読んで下さいましてありがとうございました。
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