こんにちは、宅地建物取引士のオモです。
今、賃貸物件にお住まいの皆さん、そしてこれから賃貸物件を探して、お引越しする予定の皆さんに、注意してほしいことがあります。
知らなかっただけで、実は1万5千円~2万円ほど余分にお支払いしていた可能性、または、これから物件を探される方人は、お支払いしてしまう可能性があります。
この記事では、
☑ 知らないうちに「24時間サポート」に重複加入させられない方法
を、できるだけ分かりやすく説明していきます。
まずは皆さん、客付業者と元付業者ってご存知でしょうか?
客付業者とは
テレビCMやポータルサイト(SUUMO・ホームズなど)から、賃貸物件をお探しのお客様を集客し、お部屋のご内覧、お申込みからご契約締結までをサポートするのが客付業者の基本的な業務です。
客付業者で有名なのは、〇パ〇ン・〇イ〇ル・タ〇ン〇ウジング、ミニ○二などでしょうか。
穴埋めクイズみたいになってます(笑)
元付業者とは
大家さん(オーナー)より、アパート・マンションなどの賃貸管理や募集などを、大家さんから任されている業者のことを元付業者と言います。
最近ですと、大手不動産会社が元付しているところも増えてきていますが、ほとんどが地元の不動産屋が元付業者ではないでしょうか。
次に、
お申込みから契約までの簡単な流れ
を、フローチャートでざっくり書いていきます。
1.物件のご内覧
↓
2.お申込み
↓
3.契約金のお見積りの確認
↓
4.契約金のお振込
↓
5.基本的に元付業者で、ご契約の締結
(他、住宅総合保険のご加入・保証会社のご加入)
*ここの太字を覚えておいて下さい。
↓
6.鍵の引渡し後、ご入居
一般的な流れはこのような感じで進んでいきます。
そして、
「24時間サポート」ってなに?
という話になりますが、24時間サポートとは、現場急行サービスとも言いまして、
ご入居中に、
1.鍵のトラブル → 開かないなど
2.ガラスのトラブル → ヒビが入ったなど
3.水回りのトラブル → 水漏れなど
が起こった際に、24時間365日対応して頂けるという、大変助かるサービスになっています。
さらに、
問題点はココ!
お客様が客付業者を通して、元付業者の賃貸物件にお申し込みした場合
ややこしいですが、と言うより、ややこしいので抜け道になる、と思った方がいいかもしれません。
申込みの際、お見積りを出すために、客付の担当者からは、24時間サポート加入の勧誘を進められることがあります。
他にも、除菌や害虫駆除など勧誘してきますが(正直、これもどうかと思っていますが)、ここでは「24時間サポート」にスポットをあてます。
担当者は、
「加入しておいた方が、何かあった時に安心です!絶対にお勧めします!」
と、力強く言ってくると思います。
そのようなことを言われると、「確かに、、、」と思い、手続きしてしまう方もいらっしゃると思いますが、
"ちょっと待った"です!
ここで一旦深呼吸、
一応、お見積もりに入れてもらっておき、後でキャンセルできるか確認をしておいた方がよいと思います。
なぜなら、上記“お申込みからご契約までの流れ”の
5.基本的に元付業者で、ご契約の締結
(他、住宅総合保険のご加入・保証会社のご加入)
の中で、実は、
住宅総合保険に、セット物として24時間サポートが入っている可能性があるからです。
これ、
客付と元付の24時間サポートに加入って、二重加入でよね。
二重加入に関しては問題はないのですが、あまり意味があるとは思えません。
これで1万5千円~2万円がほとんど無駄になる可能性があります。
(サポート内容に違いはあるかもしれませんが)
もちろん、元付業者には、住宅総合保険のセットとかではなく、会社独自の24時間サポート商品が必須だったり、加入を薦められることもあります。
その際は、客付の方はお断りした方が良いと思います。
もう一歩踏み込んでお話しさせて頂きますと、
客付業者の24時サポートって使えますか?
元付業者の住宅総合保険などに24時サポートがなく、客付のサポートに加入する際に必ず確認した方が良いことがあります。
客付業者の24時間サポートって、元付業者が管理している物件に使えますか?
なぜ、この確認が必要なのか?
お客様は、客付業者の管理物件ではなく、元付業者が管理する物件に入居をいたします。
もしかすると、元付業者によっては、
・元付業者の管理物件なので使えない
・そもそも、何か故障があった場合は、まずは元付の管理会社に連絡して下さい
と言われてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、加入したこと事態が無駄ですよね。
まとめ
1. 客付業者の24時間サポートは、一旦保留にしておく。
2. 元付業者の方にも24時間サポートがあるのかどうか確認してもらう。
3. 客付業者の24時間サポートにご加入検討の際は、使っても問題ないか確認する。
最後に
余談にはなりますが、住宅総合保険は、実は、不動産屋指定の保険会社じゃなくても、まったく大丈夫なんです。
但し、借家人賠償保険には加入必須が条件になると思います。
保険料が“高いな”と感じたら、ご自分で探された方が費用が浮きますよ。
また、客付業者で働いている方には申し訳ありませんが、結構、「だまされるところだった」など、お客様が言っていることが多いので、記事にしてみました。
以上、ここまで読んで頂いてありがとうございました!